パルミラ遺跡−ベル神殿

「パルミラ」は紀元前1世紀〜3世紀に栄えたシルクロードの隊商都市の遺跡である。 栄華を極めたこの都市も3世紀にローマ帝国の領土となり、イスラム朝の時代を経て、次第に時に忘れられた存在と成り果てた。遺跡の発掘が開始された時には、10mもの砂に埋もれていたという・・・。 かつて忘れ去られたこの都市も、今や世界遺産に登録されシリア最大の観光地と成り果てたのである。
遺跡の入り口である記念門付近でバスを降りて、まず訪れたのが「ベル神殿」である。 何故かと言えばパルミラ遺跡の中で唯一入場時間が制限されている場所だからと言う事である。 ほぼ200m四方の敷地をレンガ壁で囲った中に主神ベルを祭る神殿が建てられている。 神殿遺跡は壮大なものだが、ご覧の通りの青空で壁が白かったりするのでかなりまぶしいのだ。 やはり砂漠地帯に出かける時はサングラスは必需品のようである。 

ベル神殿前より記念門

ベル神殿より道路をはさんで向こう側に、パルミラ遺跡の入り口とも言える記念門が見える。 付近には観光客やら、ラクダに乗っての写真撮影やら、地元住民やらがうろうろしていて、遺跡というより観光地といった雰囲気だ。
ベル神殿外観

神殿の外壁はこんな感じである。 一辺がほぼ200mの正方形らしい。 さすがは主神の神殿といったところか。 パルミラ遺跡の中にも神殿跡はいくつかあったがやはり風格が違うなあ。
列柱

遥かな昔には、こんな柱に支えられた荘厳な神殿があったんでしょうね。 
神像安置所

神殿の中核である神像安置所である。 この中に2箇所の安置所があり、ベル神の彫像が祀られていたとか・・・。
安置所入り口

安置所の入り口にはこんな石門がある。 往時は壮麗な装飾がなされていたんでしょうね。 ここをくぐると南北に分かれた神像安置所の中に入る事になります。
装飾壁?

現在の神殿は上記のように、壁と列柱と安置所しか無いが、敷地のあちこちにはかつて神殿を構成していたと思われるこのような彫刻や柱の破片が散らばっている。 これだけでも往時の壮大さを思わせるには充分だが、一度創建当時の姿を見てみたいと思うのは私だけではないでしょう。
北の安置所

南北に分かれた北側の安置所である。 今はご覧の通り何もないが、主神であるベル神と太陽神、月の神の神像が安置されていたらしい。 ここは発掘・整備される前は、ベドウィンの住処になっていたらしく、その焚き火で天井や壁は黒く煤けてしまっている。